平成20年仕事始め式 市長あいさつ骨子

 

T 平成19年を振り返って

 (1) 市長就任(2月)

   ◆ 市民に訴えてきた「人にやさしく元気なまち〜ハートフル北九州」づくりがスタートした。

 (2) 市民の目線に立って、できることからやってみる 

  ◆ 「市長への手紙」の開設(4月)し、これまでおよそ1,800件の意見などが寄せられた。市長に直接意見を伝えることができる画期的な取り組みである。

(3) 就任後、初の本格的な予算の編成、予算議会(5〜6月)

  ◆ 市民からの要望が強い子育て支援や教育環境の充実、福祉の充実、さらに

は産業振興や雇用拡大などに関して議論した。

  ◆ 予算案などの承認を得て、具体的な事業展開が始まった。

  ◆ マニフェストの大半に着手することができ、多くの施策で前進が見られたと思っている。

(4) 市民・企業との協働によるまちづくりが始まる

◆ 市民や学識経験者、企業関係者などが集い、議論する「知恵のひろば」を設置した。

○都市経営戦略会議(7月)

○産業雇用戦略会議(7月)

○子どもの未来をひらく教育改革会議(10月)

○基本構想審議会(10月)

○自治基本条例検討委員会(11月) 

◆ その他、公共交通、中心市街地の今後のあり方などについても議論を進めている。

◆ 全国的にも珍しい取り組みとして、予算編成過程を公開した。(11月)◆ そして、「ハートフル北九州構築に向けた市民、企業との協働について」

をテーマにタウンミーティングを実施した。(12月)

◆ このような取り組みを通じて、市民との協働によるまちづくり が定着することを期待している。

◆ そして、市民と行政の協働によるまちづくりにおいて、市職員は市民の一員でもある。

  それぞれの地域においては、市民として率先して地域活動に取り組んでほしい。

(5) 厳しい財政状況と経営改善の必要性を示した

 ◆ 地方交付税の大幅な減少に加え、公債費の増加、少子高齢化に伴う福祉・医療経費の増加等により、大幅な歳出超過・歳入不足が発生している。

◆ 何も対策を講じなければ、最悪の場合、「財政破綻」に陥る恐れがある。

◆ 中期財政見通しでは、公債費がピークとなる21年度を乗り切るためには、20年度から22年度までで毎年度100億円ずつの新たな経営改善が必要である。

◆ 都市経営戦略会議での議論を経て策定した「平成20年度 経営方針」において、@選択と集中、A行財政改革の断行、B市民・企業と協働した地域経営の確立、C市役所内部の新しい組織文化や価値観の創造、という4つの経営戦略を定めた。

   ◆ 厳しい財政状況ではあるが、これら4つの経営戦略に沿って「人にやさしく元気なまち」づくりを進める。

 

 

 

 

 

 

(6) これまでの蓄積が実り始めた

  ◆ 長年の努力により培われてきた都市基盤などを背景に、自動車や半導体関連産業の集積が始まった。

 

◆ 日本銀行北九州支店の調査によると、昨年10月、北九州地区(北九州市と周辺市町村)の有効求人倍率が、調査を開始して以降初めて1.0倍に達した。

◆ 環境のNGO団体による「日本の環境首都コンテスト」において、総合一位になった。

◆ 日本と中国の国家レベルでの環境協力プロジェクトにおいて、日本の自治体として唯一参画した。(エコタウンにおける経験やノウハウを活用し、中国・青島市の循環型都市の構築に協力)  

◆ 「紫川マイタウン・マイリバー整備地区」が高い評価を受けた。

○都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」(5月、国土交通省)

○「エクセレンス・オン・ザ・ウォーターフロント賞」(11月、米国のNPO団体)

(7) 教訓とすべきこと、忘れてはならないこと 

  ◆ 孤独死から見えてきた生活保護行政の問題

     ⇒検証委員会の報告を重く受け止め、生活保護が「最後のセーフティネット」としてしっかり機能できるよう再出発を図る。

◆ 相次いだ職員の不祥事

⇒再発防止策の地道な取り組みにより、行政に対する信頼強化に努める。

 

 

 

 

U 平成20年を迎えて

(1) 昭和38年に5市が合併して、45周年を向かえる

  ◆ 市民もまちも元気になるため、メインテーマは「元気発進!北九州」とした。

   ◆ 「人が元気」「街が元気」になるような様々な取り組みを全市をあげて実       

    施する。

   ◆ 具体的な取り組みとして、スポーツ振興や街のにぎわいづくりに力を入れたい。

(2) スポーツの振興は重要な取り組みの一つ

◆ 政令指定都市の中でも数少ないプロスポーツチームを有していない都市の一つだが、昔も今も極めてスポーツが盛んなまちである。

◆ 古くは、

 ○君原健二選手をはじめ、新日鐵八幡製鐵所からは、1936年のベルリンオリンピックから1988年のソウルオリンピックまでの日本が参加した11大会において、42人の選手を送り出し、11個のメダル(銀3、銅8)を獲得している。

◆ 最近では

○北九州市立高校が女子全国高校駅伝競争大会に出場

○敬愛高等学校、同中学校の女子柔道部がともに全国制覇

○菅生中学校が男子全国中学校駅伝競走大会に出場

○九州国際大学の太田和臣選手が重量挙げの全日本選手権で優勝

    などがある。

◆ そしてサッカーといえば、「ニューウェーブ北九州」のJFL昇格は、本市にとって大変明るい話題である。市民のシンボルチームと位置付け、Jリーグに昇格できるよう今後も支援していきたい。

◆ スポーツの振興によって、市民の健康づくりや体力づくりが進むだけでなく、市民の一体感や連帯意識が生まれ、それがまちづくりの大きな推進力になると考えている。

 

 

 

 

 

 

(3) 「人にやさしく元気なまち」に向けてさらに前進

  ◆ 少人数学級、中学校完全給食のモデル事業がスタートする。

  ◆ 特別保育など、子育て支援もさらに充実する。

  ◆ 男女共同参画社会形成のための環境づくりとして「ワーク・ライフ・バランス」を推進する。

  ◆ “全てのいのちを大切にする”という強い信念のもと、「地域福祉のネットワーク」をさらに発展・強化することにより「いのちをつなぐネットワーク」を構築する。

   ◆ 企業誘致については、原油価格の高騰などの不安要素もあるが、本市の地理的優位性や都市基盤などを積極的にアピールし、昨年以上の実績を残したい。

 (4) いよいよ新しい基本構想が完成する

 ◆ 約20年ぶりに新しい基本構想を策定する。

◆ 約10年後を見据えたまちのビジョンであり、本市の全ての行政計画の基本となる最上位の指針である。

 ◆ 市民との協働により策定するが、行政においては各局の連携が重要である。

(5) 今年は明るい話題をどんどん発信したい

◆ 認可外保育施設や民間病院での不祥事、発砲事件など、昨年は暗い話題が先行した感がある。

   ◆ こうした案件については、その要因となった実態を改善し、本市のマイナスイメージを払拭していく必要がある。

  ◆ 市民自身がこのまちに愛着と誇りを持てなければ、市民もまちも元気にならない。

◆ 45周年記念事業などを通じて、本市の魅力を積極的に全国発信し、イメージアップを図る。

◆ そして、より戦略的にシティセールスを進め、プラスのブランドイメージを発信するため、組織を見直すことも考えている。

 

V 職員へのメッセージ

 (1) 民間の事例を他山の石に(相次ぐ職員の不祥事に対して)

◆ 食品の偽装問題などに見られるように、一回の不祥事で客は一気に離れ、

死活問題に発展するケースもある。

 

◆ 市民との協働を唱えても、市役所が信頼を失えば、市民はついてきてくれない。

   ◆ 市職員としての倫理観を常に意識すること。

◆ 市民と市役所の相互信頼の確保が重要である。

(2) 職員も意識改革を

◆ 地方分権が進む中、国の指示を待つ、あるいは単に法令に従うというだけではなく、自分たちのまちのことは自分たちで考えなければならない。

そのため、このまちのまちづくりに携わる市職員は重要な財産である。

◆ 職員一人ひとりが、市民の声や世の中の変化を常に意識しながら、市政の発展に強い意欲を持ってほしい。

(3) 一緒になって政策の議論を

◆ そして、今年は昨年以上に、幹部職員はもちろん、若手職員とも大いに政策の議論をしたい。

◆ 昨年は、局長、部長との昼食会を実施したが、今年は課長、係長との意見交換会を計画している。

◆ あらゆる機会を通じて、できる限り多くの職員と議論を交わしながら、まちづくりを進めたいと思っているので、遠慮せずにどんどん意見をぶつけてほしい。

◆ 幹部職員には、職員の意欲と能力が最大限に発揮できるような環境づくりも合わせてお願いしたい。

(4) 政策決定の責任者として

◆ 市民との協働によるまちづくりを進めるため、昨年から各種の委員会を設置したり、意見募集などを実施したりしている。

◆ これらを通じて得られた意見などは、政策決定における判断材料として尊重しなければならないが、皆さんとの議論を経た上で、最終的には市長である私自身の責任のもとで判断し、議会に諮っていく。

これが市政を預かるもの者としての基本的な考え方である。

 

W 最後に

◆ 当面は厳しい財政状況が続くが、全職員一丸となって知恵と工夫を凝らし、「人にやさしく元気なまち」に向けて、夢と希望を持って取り組んでほしい。