太陽光発電システムのリサイクルに係る研究開発プロジェクト(2010.7.7)

1 本市および(財)北九州産業学術推進機構が国に提案していた太陽光発電システムのリサイクルに係る研究開発プロジェクトが、このたび、採択を受けましたのでご報告いたします。

2 今回の研究開発プロジェクトは、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO:経済産業省の外郭団体)が、太陽光発電システムの導入や生産量の世界一を目指す技術開発とともに評価技術やリサイクル技術の確立について、産学官連携によるオールジャパン体制で実施するナショナルプロジェクトの一役を担うものです。

3 太陽光発電システムは、急速に普及が進み、生産量が拡大しておりますが、本格的なリサイクルについては、まだ検討が進んでおりません。
環境問題、資源の有効利用という観点から、環境モデル都市である本市が、全国初
の先導的な取り組みを行い、特区等を活用し、国に対して処理技術方法や新たな法規制の整備・規制緩和を提言することにより、新たな低炭素社会の構築を目指していきたいと考えています。

4 今回の開発プロジェクトのポイントを説明します。
(1)実施体制としては、本市、(財)北九州産業学術推進機構が中心となって、太陽電池メーカーの昭和シェル石油(株)、地元の産業廃棄物処理企業である(株)新菱、北九州市立大学、みずほ情報総研(株)と協力、連携しながら進めてまいります。
また、業界団体の太陽光発電協会、ガラスメーカー、住宅メーカー、設置工事会社等を集めた専門委員会を設置し、実現に向けての課題・対策等の幅広い意見を集約いたします。
(2)プロジェクトの期間は、今年度から平成26年度までとなっており、予算は5年間で約5億円です。(平成22年度は8,700万円)
(3)技術開発の実施は、市内中小企業の空き工場を借りて行う予定です。
(4)具体的な開発内容としては、
@ 現在、各メーカーで構造や材料が異なっている太陽電池モジュールからガラスやアルミ、銀、その他金属部材等を分離する汎用処理技術や低コスト処理技術の確立
A (九州・中国地方を対象に)広域地域からの低コストかつ環境負荷が小さくなる最適回収方法の検討
B 廃棄規制・リサイクルの義務化やリサイクル費用の負担方法など新たな法規制及び現行規制の緩和等の法整備に関する検討など、実証事業を行いながら実施する予定です。
 当事業が終了後の平成27年度には、本格的な処理施設の建設・運営を前提として、太陽電池システムメーカーとリサイクル処理組合を設立し、パイロットプラントの建設などをエコタウン地区に誘致したいと考えています。

5 これらの活動を通じて、エコタウンに太陽電池リサイクルの拠点を作り、新しい資源循環型社会に適合した北九州発のビジネスモデルを構築し、全国、さらにはアジアに普及していきたいと思います。